さよなら絶望先生
最終回どうなるんだろう。夢オチをやるのだろうか。
音無芽留がはっきり話すとしたらその回なんだが、これを見ると決まってないようだしな。
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ゴーレム100
- 作者: アルフレッドベスター,Alfred Bester,渡辺佐智江
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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同じサイコダイブものでもゼラズニィの「ドリームマスター」やベアの「女王天使」が霞んで見えるぐらいに、暴力的な精神世界の描写がタイポグラフィ、抽象画、果てはロールシャッハテストまで持ち出して描かれる。
ストーリーについては、「虎よ、虎よ!」に見られたように話が収束することなく拡散し、破綻寸前になる。ストーリーが収束することを好む人にはそこの受けが悪いんだろうが、スラングや言葉遊びが駆使された狂った文のせいか、読み終える頃にはストーリーが収束するかどうかなんてどうでもいいという気になってくる。
オリュンポス
- 作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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- 作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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ハイペリオン・シリーズでも見られたようにイリアムで丁寧に作り上げた世界観を、オリュンポスでは半ば壊しながら止まることなく話を展開させていく。登場人物が不死化したり、超人化したりといった荒唐無稽な話を纏め上げるのはやはり筆力の成せる技。
シモンズのテーマといえる暴力についても、キャリバニやヴォイニックスによる古典人類の抹殺などによって描かれているが、やはり、最も強調されるべきは人間の精神的苦痛を喰らうセテボスであるといえるだろう。このように人類を弄び、生きる存在は「殺戮のチェスゲーム」のマインド・ヴァンパイアなどで登場し、こういった意味でも実にシモンズらしい作品。
そういえば,モラヴェックについて一言
これってどう考えても「電脳生物たち」を書いたハンス・モラヴェックが元ネタだろうね.
忌憶
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/03
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量子力学だったり、脳=コンピュータだったり、小林作品に頻出するモチーフで溢れていたせいか、いつものSFとホラーの結び付けが弱かったと思う。
今回の作品はホラー描写以上に「奇憶」の主人公直人の転落していく有様が悪意を込めて書かれていて、内臓も汁も出てこないのに、一番小林泰三らしく面白い作品だった。でも、笑えない。
この作品の印象が強かったため、直人の友人や恋人が出てくる後の二作品はおまけという感じ。強いていうなら、小林作品にまともな人を期待してはいけない。
反逆者の月
- 作者: デイヴィッドウェーバー,David Weber,中村仁美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/02/01
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月というのははるか昔地球にやってきた宇宙人の宇宙戦艦が擬装したもので、そのとき、船内で反乱が起き、その鎮圧のために留まっている。そして、現在の地球人はその時の乗組員の子孫で、未だに反乱の首謀者が生きているから鎮圧しろということで主人公の宇宙飛行士が乗り出す。とここまでが冒頭部。
その先の話を簡単にまとめると首謀者達がテロリストを操って、世界を混乱させている一方、それとは別に改心した乗組員達がいて、各国政府とともに戦っていて・・・。あとはほとんど首謀者対元主人公達との集団戦。
一言でいうなら、設定が古い。ここで原著の出版を確認してみると一九九一年の作品。それにしたって古いよな・・・。
ミリタリー描写については全然分からないので、各自読んでご判断下さい。
伝奇マンガ
諸星大二郎が好きなら、読んどけということで。
- 作者: 星野之宣
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2004/01/22
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星野之宣の宗像教授伝奇考を読む。オカルト要素が入るものの基本的には論理で話を進めていく。本人も言っているとおり、諸星大二郎の「妖怪ハンター」シリーズよりも「暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))」に近いストーリー。歴史の謎解きにミステリー、オカルト、サスペンスが絡み合って、諸星大二郎とは違った魅力にあふれた作品。
北森鴻が解説を書いていて、民俗学を扱った推理作家として、京極夏彦を挙げていたが、どちらかというと高田崇史の方が近いと思う。
やっと、手に入れた
たまたま、古書店に行ったところ、虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)が置いてあった。前に図書館で借りて読んで良かったので、迷わず購入。
それにしても、この話は主人公が自分を見捨てた宇宙船そのものに対して、復讐しようとするところから話が始まるんだが、本当に宇宙船を破壊して終わってしまったらどうしたものだろうかと前から思っていた。
読み返してみると、オリヴィア・プレスタインが素敵だなあ。