オリュンポス
- 作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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- 作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/03
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ハイペリオン・シリーズでも見られたようにイリアムで丁寧に作り上げた世界観を、オリュンポスでは半ば壊しながら止まることなく話を展開させていく。登場人物が不死化したり、超人化したりといった荒唐無稽な話を纏め上げるのはやはり筆力の成せる技。
シモンズのテーマといえる暴力についても、キャリバニやヴォイニックスによる古典人類の抹殺などによって描かれているが、やはり、最も強調されるべきは人間の精神的苦痛を喰らうセテボスであるといえるだろう。このように人類を弄び、生きる存在は「殺戮のチェスゲーム」のマインド・ヴァンパイアなどで登場し、こういった意味でも実にシモンズらしい作品。
そういえば,モラヴェックについて一言
これってどう考えても「電脳生物たち」を書いたハンス・モラヴェックが元ネタだろうね.