4000億の星の群れ

4000億の星の群れ (ハヤカワ文庫SF)

4000億の星の群れ (ハヤカワ文庫SF)

人類が交戦中の異星人について探るため、テレパシー能力を持つ女性天文学者が異星人によって改造された星へと送り込まれる、その惑星には異星人の子孫と思われる退化した種族がいた。
何よりもまず、表紙に目がいった作品。
この話は一応SFとしてまとまっているのだが、主に未知の惑星でのサバイバルとがメインとして話が進むため、宇宙船が飛び交ったり、戦闘が起こるというシーンはほとんど無い。4000億の星の群れというタイトルの割にはスケールが小さいような気がするのだが。
何よりも、この主人公のドーシー・ヨシダがやたらと暗い。何度か過去を回想するシーンがあるのだが、その境遇が悲惨で、また、本編でも次々と不幸に見舞われる。あの結末では、救われまい。
続編に期待というところ。