小説探偵、外道!!

小説探偵 GEDO (SFシリーズ Jコレクション)

小説探偵 GEDO (SFシリーズ Jコレクション)

を読む。なぜ、これがJコレクションから出ているのだろう?

眠ることで本の中に入り込むことのできる主人公げどが、現実と虚構の間で起こる様々な事件を解決するファンタジィなハードボイルド。
と穏やかに締めくくれる理由もない。この作者は日本ホラー大賞出身の桐生祐狩なのだ。この作品の本質はストーリーではない。というより、結末がなんだか分からなくなっている。。とにかく残酷で、そして、トンデモだ。
舞台となる小説も登場人物が救われない推理小説や驚愕の結末が待っている耽美小説などなど。しかし、それ以上にぶっ飛んでいるのはこの登場人物、誰もが社会規範からはずれているようで、大人も子供もモラルを欠いている。
こうなると、アウトローのような主人公が普通の人間のように思えてくるから不思議だ。
こんな話の続きを読みたいと思ってしまった自分はどこかおかしいのだろうか。