啓示空間

99万年前に滅亡した異種族、謎の暗殺依頼人、謀略の渦巻く巨大ラム・シップ、これらの謎が絡まり、人類滅亡の危機へとつながっていく。この後半で与えられるフェルミパラドックスの解答は目を見張るものがある。
しかし、どうも、テンポが悪い。はっきり言って、詰め込み過ぎだ。作者は結構削ったとインタビューで答えていたが、もう少し削った方が、締まりがあって良かった。
また、作者がエンターテイメント性を高めようとしているのか、登場人物がふざけているような場面があるが、そのために事態の深刻さが台無しになっている。
いろんなSFのネタがちりばめられているので、探しながら、読むのもいいかと。