ダン・シモンズ

夜更けのエントロピー (奇想コレクション)

夜更けのエントロピー (奇想コレクション)

を読了。
SFというよりはホラーの色合いが強い。
戦争がモチーフのものは苦手だな、ゾンビや吸血鬼を扱ったもののほうが読みやすい。

SFというよりは、ホラーのテイストが強い短編集。ベトナム戦争エイズを扱ったものなど暗い世界を描いた印象が強い。
しかし、ネタがそのまま、ハイペリオンなどの長編につながっているものが多く、SFのシモンズファンも読んで損はない。
中には、ホラーですらない作品すらあるが、むしろ、そういった作品の中でこの作家の飛び抜けた筆力が示されている。現実の細部に至る描写は、その世界の非現実さをより一層際立たせて、作品へ読者を引き込む。
私のお薦めはホラータッチの作品で、

  • 「黄泉の川が逆流する」
  • 「ドラキュラの子供たち」
  • 「最後のクラス写真」
  • 「夜更けのエントロピー

う〜ん、今ひとつ絞りきれない。