アルフレッド・ベスター

奇想コレクション二回目

願い星、叶い星 (奇想コレクション)

を読了。

アイデア自体はそれほど真新しいものではないが、それを単調にすることなく描き出す躍動感に溢れた文章。
なかでも、殺人ロボットの逃走劇をサスペンスフルに描いた「ごきげん目盛り」と退廃的な男女らの悲惨な運命を巡る「地獄は永遠に」は巻末の通り、素晴らしい出来。
この他に、「選り好みなし」や「時と三番街と」などはSFによくあるテーマを論理的に扱っていて、アクションらしいものはないが、楽しめる作品。
寡作で知られるベスターだけに、必見ともいえる。

追記:スタージョンがなかなか読めない。